TAC-PATIENT-VOICE

東方鍼灸院の患者様の感想文

VOICE 17/中心性頚髄損傷

 今年の1月14日、仕事で牛の餌を運んでいる時に高い所から滑り落ち、背中を強打した際に肘から手先までバーンと電撃が走りました。あまりの痛さに すぐに近くの整形外科へ行き、MRIで調べると頚髄の中心部がへこんでおり、そこの部位が肘から手先まで影響を与えているとの診断を受けました。

 中心性頚髄損傷という病名で、お医者さんの見解は、「半年は様子を見て下さい。脊髄というのは修復力が弱く、痺れが残る可能性が高いです。運命だと思って受け入れて下さい。」という厳しい内容でした。

 常に痺れるような痛みがあり、痛み止め3種類を飲んでいましたが、何かに触れるだけで激痛が走る両手の人差し指と中指と薬指で何とか日常生活を送っていました。夜は痛みでほとんど眠れない日が2週間続き心身ともに弱りきっていました。痛みが少しでも軽減できればと色々な病院へ行きましたが、どこも言うことは同じでした。

 そして1月26日に友人の勧めから東方鍼灸院へ行くこととなりました。院長の吉川先生は、数々の奇跡の治療を行ってきた人で、私のこの手の痺れも必ず治ると言って下さりました。どこの医者も治らないとしか言わなかったのに、吉川先生は治ると言って下さったことが嬉しく、ここに通おうと決めました。

 治療は実に不思議な魔法のようなものでした。初回治療時も、通常の枕の高さでは辛く、タオルを重ねて頭を高い状態にしてもらいました。頸髄の損傷部は皮膚に触れられるだけでも恐く、両腕から指先にかけて強い痺れと痛みもあり、そこの皮膚にちょっと触れただけでも激痛が走り動かせない状態でした。

 しかし治療したのは左右の足で、そっと数か所に治療を行っただけで、痛みのあった首と手に何か温かい物が流れるのを感じると共に、両手の痺れと右中指の痛みが軽減したのです。ありがたいことに1回の治療で朝 まで眠れるようになり、そこからめざましく回復していきました。2月2日が2度目の治療でしたが、その頃には枕を通常の高さにして眠ることが出来るようになっていました。

 また、治療を重ねるごとに陰陽五行という古くからある東洋医学の知恵を先生がいつも話して下さるのでどんどん興味を持ち始めました。お腹の硬いところやふくらはぎの硬いところが滞っている所だとして、その経脈のくすぐったいところに針を刺さずに貼ったり、植物の種を貼るだけでお腹やふくらはぎの硬いところがふにゃふにゃに柔くなるのです。そうなると痛みのある場所からすっと痛みが消えていくのでした。

 先生は患者さんが自分で治療できるように温灸やローラー鍼等、色々な治療法を勧めて下さり、先生の出している書物やDVDで勉強して、だんだんと私自身も 治療の知識が身についていきました。

 ある日、友人が腰が少し痛いというので、いつも治療を受けている感じでお腹とふくらはぎと首と背中の硬いところをチェックして、くすぐったい場所を流れを 意識しながら揉んであげるだけで全ての硬いところがふにゃふにゃになり、腰の痛みも無くなったというので、これは!と思いました。

 別の友人で、朝から寝違えたのか首が痛いと言っている人がいたので、足首のくすぐったい場所を念入りに揉んであげるとすぐに首が治ったのです。先生はよく、ここに治療に来る人が治療の仕方を自分で覚えて、自分の周りの人を治療しているとおしゃっていたので、すごいなあと感心していましたが、自分 でもそういうことができたことに感動しました!

 怪我から2ヶ月半経った今、週に3回のペースで鍼灸院へ通っていますが、どんどんと良くなり、軽い仕事をしたり趣味のピアノが弾けるまでに回復していま す。整形外科の先生も驚くほどの回復ぶりです。このまま治療を続けて更に治療法を深く学び、完全完治を目指します。

 戦後、世間は西洋医学にばかり傾倒しがちですが、東洋医学の素晴らしさを目の当たりにし、もっともっと東洋医学を世界へ発信するべきだと思うようになりました。東方鍼灸院は治療効果が高いと評判で、常に予約がいっぱいの忙しい毎日。そんな中でもたくさんの実習生や遠方から同業の方々の見学者を日々受け入れて、陰陽太極鍼の啓蒙活動をし続ける吉川先生は世界人間遺産です。吉川先生、本当にありがとうございます。

 私は大怪我をしましたが、東洋医学の素晴らしさに出会うことができ幸運です。この素晴らしさを多くの人に知って頂き、皆様の希望と喜びになることを祈っております。

2015年3月 帯広市 男性